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初めての塗装 : 費用の目安は?

塗り替えにかかる費用

塗装にかかる費用は大きく分けて

  • ①仮設足場
  • ②高圧洗浄
  • ③塗装前の下地処理
  • ④下塗り
  • ⑤上塗り
  • ⑥付帯部分の塗装


●仮設足場は、高いところの塗装を安全に行うために必要です。施工する際の足場として使用するのはもちろん、近隣への飛散も防止することができるので必要な費用になります。

●高圧洗浄は、塗り替える前に苔や汚れ、チョーキングの粉を洗い流すために行います。エンジン駆動式の洗浄機を用いて外壁や屋根、窓周り、塀や土間なども洗浄します。しっかり洗浄をすることで塗装の密着不良などのトラブルを防ぎますので必要な費用になります。

●塗装前の下地処理とは、家や建物の対象物によって必要な下地処理が変わってきます。外壁材がサイディング材である場合は、目地のシーリングの交換が必要になります。クラック(ひび割れ)がある場合はクラック処理などを行います。また、密着不良などのトラブルを避けるための傷付け作業や、逆プライマー処理も下地処理になります。塗装を行う際に大事な作業、必要費用です。

●下塗りは、上塗り塗料と塗装対象物を密着させるために行います。その為、使用する上塗り塗料や対象になる下地や素地によって変わります。基本、塗料メーカー記載の仕様通りの下塗り材を使用しますが、塗料や対象物によっては不要な場合もありますが外壁や屋根の塗り替えでは基本省略することはありません。

●上塗りは、ご依頼いただく色の付いた塗料になります。シリコンやフッ素などの耐候性、防藻や低汚染、遮熱や断熱などの機能を持った塗料になります。基本は2回の上塗り工程がありますが、上塗り色とは別の色や水性のフッ素塗料などに多い上塗り材を密着をさせるために性能や色の違った塗料を使用することがあり、その場合は中塗りと呼ぶこともあります。使用する塗料によっては、4層工程、5層工程のものもありますが、住宅の塗り替えなどは下塗りと合わせて3層工程で仕上げることが殆どです。

●付帯部分とは(雨樋、雨戸、シャッター、破風・鼻隠しや幕板、ダクト類やその他塀や門等)、外壁材や屋根材、メインの箇所以外の場所を指します。塗装をしなくても素材の劣化に直接つながらない美観向上のための付帯部塗装もあり、お家や建物により様々です。付帯部の数量や種類、どこまでが施工範囲なのかで費用が変わってきます。また、見積もり比較の際には見ておくべき項目で施工する範囲や、外壁塗装や屋根塗装の上塗り材の耐候性能とつり合わない上塗り材の提案もあり、見積もり金額の不透明になりやすい項目でもあります。

坪数と耐久年数、塗り替え費用の目安と比較

塗装工事は上塗り塗料の種類により耐候性能が違います。
塗料には樹脂(プラスチック)が含まれており、樹脂の種類により金額に差が出てくるのは一般に知られていると思います。

アクリル樹脂塗料は3~5年
ウレタン樹脂塗料は8~10年
シリコン樹脂塗料は10~12年
フッ素樹脂塗料は15~18年
無機塗料は20年

その他に、ラジカル制御型塗料といった高価な顔料(色)を使用して樹脂の劣化を遅らせて色褪せをしにくくするような塗料であったり、
ピュアアクリルといったものや樹脂の含有率による耐候性の上下もあります。
そもそも住宅の塗り替えに使用される塗料は、高耐候といっても薄い膜であり色褪せの目安になります。
橋梁塗装などに使われる塗料は、樹脂は同様でも塗回数や膜厚による高耐久を意図したDP仕様というものがあります。

塗り替えの価格表
下記の価格表は、1階2階を合計した床面積でおおよその塗り面積を算出しています。
高圧洗浄、養生、基本的な下地調整、下塗り、上塗り2回塗り、軒天塗装を含めた価格の一覧表です。
お家や屋根の形状で塗り面積、素地の材質や模様、劣化状態で価格は上下しますので参考程度にご覧ください。

足場費用、付帯する部分(雨戸、シャッターなど)の塗装料金はお家によって変わってきますので価格には含まれておりません。

建坪 箇所 塗り面積の目安 上塗缶数目安 塗り替えは
10~12年
ラジカル制御形シリコン樹脂
高耐久
15年~18年
フッ素樹脂塗料
超高耐久
20年~
無機塗料
機能性塗料
10年~13年
遮熱塗料で省エネ
25坪 屋根 75㎡ 2缶 ¥187,500 ¥217,500 ¥232,500 ¥208,000
外壁 120㎡ 3缶 ¥312,000 ¥360,000 ¥384,000 ¥426,000
30坪 屋根 80㎡ 2缶 ¥200,000 ¥232,000 ¥248,000 ¥220,000
外壁 135㎡ 3缶 ¥351,000 ¥405,000 ¥432,000 ¥475,000
35坪 屋根 100㎡ 2缶 ¥250,000 ¥290,000 ¥310,000 ¥268,000
外壁 150㎡ 3缶 ¥390,000 ¥450,000 ¥480,000 ¥525,000
40坪 屋根 110㎡ 2缶 ¥275,000 ¥319,000 ¥341,000 ¥292,000
外壁 165㎡ 4缶 ¥429,000 ¥495,000 ¥528,000 ¥585,000
50坪 屋根 125㎡ 3缶 ¥312,500 ¥362,500 ¥387,500 ¥342,000
外壁 185㎡ 4缶 ¥481,000 ¥555,000 ¥592,000 ¥650,000
60坪 屋根 140㎡ 3缶 ¥350,000 ¥406,000 ¥434,000 ¥378,000
外壁 205㎡ 4缶 ¥533,000 ¥615,000 ¥656,000 ¥717,000


結局どんな塗料を選べばいいの?_

外壁塗装を行う意味は素材の延命です。

外壁材や屋根材の保護の観点からみると、下地処理の仕方や材料の塗布量を間違えなければどの塗料でも問題ありません。
その他、塗料の機能や仕上がり具合、色褪せの年数により使う塗料を選ぶ必要があります。

塗装業者が提案してくる塗料は、色褪せと機能、費用のバランスを考慮したものです。
現在のお住まいの建物のお困りごと、例えば2階が暑いであったり、雨漏れやひび割れがすごい、イメージを一新したいがあると思います。
外壁の塗り替えでは、そういったお困りごとも同時に解消することができます。
また質感も大切で、砂状の外壁に艶があっては違和感を覚えることもあります。

近年の外壁塗装では色褪せが遅い高耐候性能を持った塗料をはじめ、多彩模様といった優れた意匠性、低汚染、遮熱断熱などの機能をもったものがあります。
高い意匠性を持った仕上げ塗料や機能を持った塗料は基本的にコストがかかり、コストがかかる割りに色持ちが悪いといったことや、凹凸のあるテクスチャーで高い意匠性のものは汚れが付きやすかったりすることもあり、全てを兼ね備えた塗料はないと考えます。塗り替えの目的が色を変える程度であれば最安値を選ぶことが適切で、保護や修理といった目的もあれば業者の質も重要になってきます。

塗り替えの目的をどこに重きを置くかで選ぶ塗料は変わってきます。
 

 

外壁塗装工事の見積もり書

インターネットが普及した近年は気軽に塗装業者を探すことができ、相見積りは当たり前となりました。
外壁塗装工事の見積もり書は、業者によって「項目」「数量」「単価」がそれぞれ違います。
ここでは見積書の見方を説明します。

見積もり項目>作業の名称や使用する材料名を記載しています。下塗り、中塗り、上塗り、ラジカル制御型塗料、フッ素樹脂塗料など。外壁塗装や屋根塗装では部位により使用する下塗り材が違うため、下塗り、上塗り項目があるのが一般的ですが、業者によっては外壁塗装シリコン3回塗りと省略する見積もりもあるようです。使用する材料や部位によって項目分けされていると、分かりやすい見積もりになります。

数量>外壁塗装の見積もり書の数量は「㎡」「m」「1式」「人」などで示されている場合が多いです。現場調査時に採寸を行い、計算されたものが通常は記載されます。その為、調査時間が短いとおよその面積しか算出できない場合もあり、比較する見積もり金額に差が出てしまいます。また業者によっては、基礎巾木、開口面積を含んだ数量や、屋根であれば勾配係数をかけたおよその数量を記載する場合があります。本当の塗装工事店の見積り数量は、実際に塗料を塗る面積から使用する材料の数量も計算しますので、窓開口の面積は数量に含まれていないはずです。1式と記載された数量はダメとよく言いますが、工事を行う上で数字を出すと単価が異常に高くなってしまう、特に小規模な作業項目の場合に記載されるのは間違ってはいません。

単価>項目の値段は数量×単価で記載されます。一つの作業の費用を表せるために業者それぞれが作業単価を設定しています。同じ塗料でも塗装面の凹凸や作業効率などで単価は増減することがあります。各塗料メーカーより設計単価表が配布されており、塗料の基準となる単価は設計単価表で知ることができます。ただ、300㎡以上を想定した設計単価が多いため一般住宅の単価には当てはまることが少なく、あくまで基準表記になります。

外壁塗装工事の見積もり書は非常に比較しにくいため注意が必要です。
これは建築工事全般に言えることですが、どんな見積書でも工事の内容を見ることができません。とてもしっかりした見積書でも、思ったような工事でなければ見積もり書で選ぶ意味を持ちません。見積もり書は業者の誠実さを判断する一つの手段であり、その他に業者の形態(販売店なのか工事店なのか専門なのか)、会社の規模、会社の存続年数、担当者の人間性なども判断材料になってきます。その上で見積書が簡単に作ってあるのか、細かく項目分けされて手間のかかっている見積もり書なのかを見ることが大切です。


私たち塗装工事業者側から外壁塗装工事の見積もりとは、職人の手間や使用する塗料の数、会社を存続するための利益、施主様に余分な費用をいただかないために見積もりの段階で工事を想定して作っています。
見積もりの段階から手を抜いてしまう業者は、工事の想定外の支出による赤字や施主様達に提示する金額も平等ではなくなってしまいます。結果決まった金額で下請けさせ、決まった金額内での工事が広がってしまいます。工事の見積もりは無料で行うことが多いため、なるべく手間を減らそうといった業者は坪数で大まかな見積もり方法や大幅値引きなどで現地の調査時間も極端に少ないはずです。私たちの外壁塗装工事の見積もりは、作成するところから工事が始まっています。細かなリスク、近隣の配慮なども考慮して雑工事項目や諸経費項目もありますが、それは余分な金額ではなく納得金額と納得工事を両立させるためです。もしお見積りがご意向に沿わない場合はご一報いただくだけで報われます。


見ても分からないが外壁塗装の見積もり書はここを比較する

  • 見積もり数量、単価に大きな差があるか
  • 見積もり項目の数は少なくないか、材料等細かく記載されているか
  • 見積もりから担当者の誠実さを感じるか(ここはフィーリングで)

 

塗装に使う足場の費用

同じ箇所を何度も触らなければならない塗装工事においては、しっかりした安定して作業ができる場所(足場)が絶対条件になります。
「大屋根の塗装作業を足場無しでやった。」などを聞きくことがありますが、塗料の飛散や危険作業はリスクを伴います。
工事の為だけに作られ工事が終わると形として残らない、仮設足場はもったいないと思われがちですが、足場を省略してしまう事はずさんな工事にもつながってしまいます。
仮設足場は建坪35坪ほどで、足場架け面積が約250m2程となります。

足場工事の相場としては600円ほど、そこにメッシュシートや階段などを含むと 1㎡あたり700~800円程になります。
 

フジモト建装はホームページ問い合わせホームよりお問い合わせの場合に限り、1㎡あたり600円(メッシュシートを含む)

外壁塗装の見積もり積算方法

外壁塗装工事の見積もりでは、建物ごとに外壁や屋根の面積、設置する足場の面積を算出しています。

塗装工事業者によって算出方法は違っており、公表している単価が同じでも算出方法により最終的な工事金額が変わってきます。
外壁の塗装工事を直接請け負う工事業者は塗装しない場所を差し引いた「塗装面積」で算出することが多く、営業専門の業者や請け負う専門のハウスメーカーなどは外壁の縦横×高さを単純に掛算した「外壁の総面積」で算出することがあります。最終的には外壁塗装の見積書に記載された工事総額ですが、工事総額を算出した「根拠」は重要な業者選びの判断基準になってきます。
 

  • 仮設足場の面積

外壁塗装工事で使用する仮設足場の面積算出方法は、足場材の設置する外周の面積になります。その為、外壁塗装の面積より必然に大きい面積になります。外壁塗装に必要な足場は外壁より500ミリ離れた寸法ですが、軒天の出幅が建物ごとに違うので「軒天の出幅+200ミリ×高さ」になります。高さは地面より軒天までの高さ+450ミリ、屋根塗装がある場合は+900ミリで計算します。
建物の外周が8m×8m軒までの高さが6mの建物(約40坪)の場合、232㎡~248㎡程が足場の算出面積になります。
 

  • 外壁塗装の面積
外壁塗装の面積はお施主様よりご用意していただく立面図から算出したり、実寸を計測して算出します。基本的に外壁塗装を行う面積で算出することが多く、外壁材の総面積から窓などの開口部分の面積を引いて計算します。一般的な住宅の8m×8m、家の基礎部分の高さを引いた軒までの高さ5.6m(約40坪)の建物の場合、外壁の総面積は179㎡程になり、開口部分30㎡(建物により違う)を差し引くと149㎡が塗装面積になります。


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